「文章力をもっと高められるように、トレーニングしたい…」と思った時、
「そもそも文章力って…?」
と、最初からつまづきます。
ちょっと検索してみると、文章力の高い文章とは、、、
- 専門用語抜きで分かりやすい文章です
- 論理的に書かれた文章です
- 日本語的に正しい文章です
- …etc
といった、平たく言えば『伝わりやすい文章』『分かりやすい文章』が文章力の高い文章と言うようだ。
うん、間違ってないと思う。だけど、なんか違う。
そもそも根本的に、トレーニングしたい文章力の方向性が違う気がする。
本当は、心のどこかで「なんか違う」と思っていても、なんとなく納得させられて、偽りの文章力をトレーニングする流れになっていないだろうか。
実は、私たちがトレーニングしたい文章力というのは、これからお伝えする◯◯なんじゃないだろうか。
Contents
トレーニングすべき文章力とは?
そもそも文章というのは、どんなシーンで必要になってくるのだろう。
- チャットやメール等で連絡を取るとき
- プレゼン資料などを作成するとき
- ブログ記事等を書くとき
それぞれのシーンで、『分かりやすい文章』を目指すだけで、本当に文章力が高いと言えるだろうか。
答えは、絶対にNOだ。そんなわけない。
分かりやすい正確な文章なら、AIに任せておけば良い。それなりに伝わる文章を一瞬で作成してくれる。
でも、それではダメだと言うのは、小学生でも分かる。
なぜなら、その他大勢の文章に埋もれてしまうからだ。
つまり、読まれもしない文章を量産することになってしまう。
では、どんな文章力をトレーニングすれば良いのかというと、、、『魅力的な文章』を書けるようにトレーニングが必要だ。
引き込まれるような魅力的な文章が書ければ、ビジネスシーンでもプライベートでも共通して使える強力なスキルになる。
ただ、パッと魅力的な文章が書けないのには、いくつかの原因があるので、具体的に紹介していきます!
文章力が上がらない3つの原因
ここまで読んで「魅力的な文章とか、抽象的なことを言われてもな…」と思っている方も多いでしょう。
私も、自分の文章を読んでて同じことを思いました。。。
そこで、「なぜ魅力的な文章が書けないのか」という問いに対して、どのような原因があるのかを3つ挙げていきます。
目的を考えない
魅力的な文章を書けるときには、文章の目的が明確にあるときだ。
ただ、目的が以下のような形だと、魅力的な文章を書くことが難しくなります。
- チャットやメール:連絡を正確に伝える
- プレゼン資料:提案を正確に伝える
- ブログ記事:内容を正確に伝える
パッと見だと、正しい目的に見えますが、これらの目的は、『文章が分かりやすければOK』という話になってしまいます。
それは違う。文章を読んだ結果、読者にどうなって欲しいかを目的に置かないとダメ。
どんな風に目的を置くと良いかというと、、、
- チャットやメール:読む優先順位を上げてもらう
- プレゼン資料:提案を採用したいと思ってもらう
- ブログ記事:筆者のファンになってもらう
といった1段レベルの高いところに目的を置くことが必要です。
さらに言えば、全てに共通して言えるのは、「この人の文章は早く読みたい」と思ってもらえるような状態を目指すべき。
そのためには、基準値を1段上げて、目的に『得たい結果』を設定してみましょう。
感謝されるポイントを考えない
魅力的な文章には、感謝されるポイントが必ずある。
「そんなところまで考えてくれたのか」
「そんなことをしてくれると思わないかった」
と読者がびっくりするようなGiveをたくさん仕掛けることで、魅力的な文章へと変貌していく。
逆を言えば、感謝されない文章は、基本的に嫌がられるし、魅力的な文章とは言えない。
文章を書く全てのタイミングで、「どうやったら喜んでもらえるのか」を考えて文章を書く努力こそが、文章力を鍛えることに繋がると断言できる。
ストーリー展開を考えない
ストーリーと聞いて、「ほとんどの場合で、ストーリーを語ることはできないでしょ」と思った方も多いだろう。
ここでいうストーリーは、日本むかし話のような物語を語れという話ではない。
「こういう文章を読んだら、こう思うよね?」
という想定をして、文章を展開すべきという話だ。
そういった想定ができている文章は、自然とストーリー性が出て、なぜか最後まで読んでしまうような文章が完成してしまう。
逆に言えば、ストーリー展開がない文章は、「この文章を読んだら、こう思う」という部分が無視されているから、どれだけ素晴らしいテクニックを覚えても、文章力は一生伸びないと言える。
さて、ここまでご紹介した3つの原因を解消すれば、文章力が上がらない根本的な原因はない。
しかし、この原因をそのままにしてしまうと、文章力が上がらないどころか最悪の展開もあり得る。
文章力が上がらない場合の最悪の結末
「面倒だし、このままでいいや。書いてればそのうち文章力上がるでしょ」と思う方もいるかもしれない。
しかし、実際に何千記事と文章を書いてきて、改めて確信するのは、『ただ書くだけでは、文章力は1ミリも上がらない』ということ。
本質的に、文章力を高めるためのトレーニングを積む必要があります。
仮に、このまま文章力が上がらない状態のままでいると、、、
- 何か勉強しても物事が全く頭に入らない
- 何か企画したり、作り出したりできない
- 何かを販売することもできない
- 人に自分自身をアピールできない
- 恋愛や人間関係でもうまくいかない
- 習慣化したいことがされない
といったプライベートと仕事の両面で、様々な問題が襲ってくる。
ん?文章力と関係なさそうなものが多い気がするって?
いや、それはないんです。
文章力は、何かを考えることに直結するスキルなので、本質的な文章力を鍛えることが、自分自身のありとあらゆる方面の問題を解決するスキルとなります。
だって、魅力的な文章が書けるなら、何に対しても魅力的に語ることができるので、
- 魅力的なストーリーを作って記憶(勉強)することができる
- 何が魅力的に感じるかが分かるから、何かを作ることもできる
- 魅力的に見せることができるから、販売もできる
- もちろん、自分自身も魅力的にアピールできる
- 恋愛や人間関係でも魅力的なGiveやアピールができる
- 習慣化したいことだって、魅力的にできるから、自分自身を動かせる
といった感じで、文章力は人生の問題のほとんどを解決できるスキルとなります。
逆に言えば、文章力を上げようとしなかったら、人生はとてもハードモードになり、文章力のなさを補うために必要な勉強で、勉強時間が100倍増えます。
最終的には、人生が終わってしまうまで、文章力のなさを補う勉強をし続けないといけない。
そんな状態で歳を取ってしまって、必死に勉強していた人でも「もっと勉強しておけば良かった」という感想を残してしまいます。
これは文章を通して、『何かを考えること』をおろそかにした結果、
自分で考えることを避けて、インプットに逃げることを繰り返している状態なのです。
文章力を上げる4つのコツ
わざわざ遠回りをするような大変な思いをしなくても、文章力を上げるトレーニングさえ積んでいれば、様々な能力が一気に高まります。
腕を鍛えたら、腕にしか筋肉がつかない筋トレとは違い、
文章力さえ鍛えれば、仕事とプライベートの両方で使える色々なスキルが、同時に、飛躍的に、向上します。
そんな文章力をより劇薬にするために、文章力を上げるコツを4つ、要点を絞ってご紹介します。
正しい日本語にこだわらない
一般的な文章を教える講座では、正しい日本語を重要視しているところも多い。
しかし、『日本語の正しさ』が文章の良し悪しを決めることはない。
これは誤字脱字に関しても同じことが言える。
もちろん、正しいに越したことはないのかもしれないが、日本語が壊滅的に間違っていようと、魅力的な文章は書けてしまう。
日本語の間違いなんて気にならないほどに、面白すぎて読み進めてしまう。驚くほど伝わってしまう。
そんな文章が書ければ、日本語の正しさなんて後回しで十分。
過去の自分に対して文章を書く
文章の向こう側には、必ず人がいる。読者を置き去りにした文章は、誰も読まない。
ここで問題なのは、読者を鮮明にイメージするのが難しいということだ。
だから、過去の自分に対して文章を書くのがもっとも良い。
どこにもいないような読者を想定するより、自分自身のことなら誰よりも理解できるから。
まずは自分自身の心を動かす、そんな文章を目指すべき。
目に止まるキャッチーなワードにこだわる
文章は読み進めてもらわないと話にならない。
しかし、全ての文章を読むユーザーは少なく、ほとんどが読むのに疲れて、読むスピードが早くなってしまう。
だからこそ、ブレーキとなるような『思わず目を止めてしまうキャッチーなワード』が重要になってくる。
また、キャッチーなワードを入れようとすると、それだけ内容もキャッチーに仕上げないといけなくなってくる。
キャッチーなワードにこだわることで、文章力を自然と向上させる手助けになる。
アウトプットしてからインプットする
「順番逆じゃないか?」と思った方も多いはず。
いや、これで正しいのです。
逆に、インプット(読む)してからアウトプット(書く)する順番で考えると、間違いに気づきやすいです。
インプット(読む)を先にしても、インプットした内容が使えることって意外と少ないです。
実際に、なんでも良いので文章術の本を手に取って、10分読んでから書く作業をしてみてください。
…….何書けばいいの?ってなる方が多いはずです。
本を読んで実際の行動に繋げられる人というのは、全体の1%ほど。
これは能力がないからではなく、そもそも順番がおかしいだけなんです。
ちなみに、1%の人たちのほとんどは、過去に何かをアウトプットしている人たちなので、純粋に読んだだけで行動に繋げられる人はいないのです。
よくいるノウハウコレクターなんかも、実はこの『インプット沼』にハマっています。
インプット沼にハマらないためには、先にアウトプットしてしまう。
そして、分からないところや必要なことをインプットしてアウトプットした文章を修正することで、文章力が劇的に鍛えられます。
では、アウトプットを早速やっていきましょう。
これから『文章力を上げるトレーニング方法』をご紹介していきますが、全てのトレーニングが、インプットせずにアウトプットできる方法です。
慣れてくれば、日常生活の中でスキマ時間にトレーニングでき、短期間で驚くほど文章力が向上する方法なので、とりあえず体感してみてください。
【効果実証済み】毎日できる文章力を上げるトレーニング方法5選
ここまで読んだあなたは、『文章力がある人=読者のことが良く分かっている人』ということが理解できているかと思います。
小手先のテクニックなんて、後からいくらでも学習できますが、『読者にとって魅力的な文章が書けること』が最重要。
読者にとって魅力的な文章が書けるから、さらにテクニックを使うと効果が出る。という順番なのです。
全てはこの5つのトレーニングこそ、本質的な基礎になります。
習慣化したいことを自分におすすめしてみる
「◯◯さえ習慣化していれば…!」というもの、1つはありませんか?
- 早起きを習慣化したい
- 勉強を習慣化したい
- SNS投稿を習慣化したい
- 記事投稿を習慣化したい
- 動画編集を習慣化したい
- 筋トレを習慣化したい
- …etc
こういった習慣化したい項目のうち、本当に習慣化したいものを1つ選んで、全身全霊で自分自身におすすめしてみてください。
おすすめする際には、
- ぶっ飛んだ理想の未来(自分や自分の周りについて壮大に描く)
- そこに行くための具体的なストーリー(最悪な現状から理想の未来まで)
- 習慣化した時の具体的な変化(行動や考え方の変化)
という流れで文章を書いてみましょう。文字数は何文字でも良いですし、枠にとらわれない形で書きましょう。
文章が出来上がったら「ワクワクできるか」「やってみたいと思えるか」読んで確認してみてください。
不快に思うメルマガやLINE配信を添削する
0から文章を作るのも大事ですが、すでに出来上がった『不快なメールやLINE配信』を添削するのも効果大です。
なぜなら、『自分が不快に思うこと』はすぐ分かるので、短時間でサクッとトレーニングができて、多くの文章に触れることができるからです。
4,5回繰り返すだけで、不快な文章へのアンテナが研ぎ澄まされ、0から文章を書くときにも『不快な文章』がすぐに分かるようになってしまいます。
過去に購入した商品を自分に文章で売ってみる
過去に購入した商品は、何が心に刺さって購入したのかが分かりやすいです。
これは覚えていなくても、考えていくだけで感覚的に分かることが多いです。
そのため、どんな要素を文章に入れれば、購入したくなるのかが分かりやすいため、時間をかけることなく文章を完成させることができます。
自分自身に売ることさえできれば、少しの応用で自分に似た悩みを持つ読者にも売ることができるようになります。
過去に買わなかった商品を自分に文章で売ってみる
先ほどの『過去に購入した商品』と違い、『過去に買わなかった商品』は少し難易度が上がります。
ただ、買わなかった理由も自分自身のことなので分かりやすく、売れない商品を売る力が付けば、さらに1段階レベルが上がるのでおすすめです。
文章を書くのが難しい場合には、買わなかった要素を洗い出す作業だけでも文章力が飛躍的に向上するので、ぜひやってみましょう。
バズっている記事やSNS投稿がなぜ人気なのか分析する
先ほどまでは、『商品を売る』という視点で、文章力を鍛えるトレーニングでした。
今回は、記事や投稿の内容に対して強い共感を集める文章力のトレーニングについて。
ものすごく勉強になるのは、『はてなブログの週間人気記事ランキング』の上位にランクインしている記事をチェックして、「なぜ人気があるのか」を考察してみること。
具体的には以下の3つをまとめるだけでOK。
- どんな読者が
- どのような内容を見て
- どう思ってブックマークしたのか
こちらも10回ほど繰り返すことで、自分の文章に活かせる要素がいくつも発見できます。
同じ要領で、SNS投稿(特にX)でもまとめてみると、驚くほど発見があって文章アイデアがいくつも見つかります。
文章力を上げる方法を実践する人が増えたら…
文章力が上げる方法を実践する人が増えたら、、、どんなに良いだろう。
- 魅力的なストーリーを作って記憶(勉強)することができる
- 何が魅力的に感じるかが分かるから、何かを作ることもできる
- 魅力的に見せることができるから、販売もできる
- もちろん、自分自身も魅力的にアピールできる
- 恋愛や人間関係でも魅力的なGiveやアピールができる
- 習慣化したいことだって、魅力的にできるから、自分自身を動かせる
こんな風に、自分自身をコントロールして、幸せに生きる人たちが増えてくれるだろうなと思っています。
そんな幸せな人たちと知り合うことができて、良い影響を与え合うような仲間が作れたら、、、なんて考えたりしています。
まとめ
今回は、「なんか文章力が上がらない…」と悩んでいた過去の自分に向けて、記事を執筆しました。
ちょっと変わった方法かもしれませんが、実践して文章力が飛躍的に向上した方法だけを厳選しました。
- 習慣化したいことを自分におすすめしてみる
- 不快に思うメルマガやLINE配信を添削する
- 過去に購入した商品を自分に文章で売ってみる
- 過去に買わなかった商品を自分に文章で売ってみる
- バズっている記事やSNS投稿がなぜ人気なのか分析する
ちなみに、この記事は自分自身を奮い立たせて、深夜0時から翌朝までかけて執筆しています。
その際に、自分自身に対して文章でモチベートして、ノンストップで執筆することができました。
自分自身を簡単に動かせるようになっただけでも、文章力をトレーニングしてきて良かったと改めて実感しています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。